マイコンなど半導体メーカーの日本サイプレスは、企業におけるIoTビジネスの実態調査に関する結果を公表した。IoTビジネスの段階に関して、「調査中、企画中、またはビジネス開拓中」が60%を超え、いまだ初期段階にあることがわかった。このほか、IoTで使いたい無線技術の一番はWiFi、クラウドサービスはAWSとなった。
※調査は今年6月、IoTを活用している(検討している)企業従事者500人を対象とするインターネットによるアンケート調査で行われた。
IoTビジネスは初期段階
「IoTビジネスの段階」に関する質問では、「調査中、検討中、ビジネス開拓中」が64・6%と最も多く、次いで「製品・サービスを開発中」が15・6%、「既に製品・サービスをリリース、運営、または導入済」が11%と続いた。多くの企業ではIoTビジネスで初期段階にあることが分かった。
無線技術はWiFiが主流 Bluetooth Low EnergyやLPWAも
次いで「IoTで使用したい無線技術」については、WiFiが63・6%と圧倒的に多く、Bluetooth Low Energy・Bluetoothが15・6%、WiSUNが13%、LoRaが12・4%と続いた。既存の携帯網である3G/LTEも18・8%あった。
クラウドサービスはパブリッククラウド AWS、Microsoft Aure、Bluemix
「IoTで使用するクラウドサービス」について、「パブリッククラウド」が53・8%、自社の独自データセンター、サーバーが35・8%となり、3割超が自社インフラ環境を使う。パブリッククラウドのうち、AWSが24・6%、Microsoft Azureが19%、Bluemixが10・2%となった。
IoT製品の課題は、製品自身の企画
「IoT製品(センサー、ゲートウェイなど)への課題」に関しては、製品自身の企画が32・8%、セキュリティが32・2%、ハードウェアの無線テクノロジーが22%、コストが21・4%だった。
IoTサービスの課題はセキュリティがトップ
「IoTサービスの課題」に関しては、セキュリティが41・4%、システム全体のコーディネートが32・4%、アプリケーションの企画、開発が32・2%となった。
参考:日本サイプレス