ソフトバンク、世界初 NB-IoT向けNIDD技術を使用した商用環境での試験サービスを開始

ソフトバンクのIoTの脱インターネット戦略

ソフトバンクは、IoTデバイス向けのLTE通信規格であるNB-IoTにおいて、3GPP(※1)で新たに規格化されたNIDD(Non-IP Data Delivery)技術の商用環境での接続試験に、世界で初めて(※2)成功しました。これを受けてサービス事業者を募り、商用環境での試験サービスの提供を開始します。

NIDDは、IoTデバイスにIPアドレスを割り当てることなくデータ通信を行うことができる新しい通信技術で、通信にインターネットプロトコルを使わないことにより、IoTデバイスを狙った悪意のある攻撃を受けるリスクが低く、高セキュリティーなネットワークを構築することができます。

また、従来のデータ通信時に付加的に必要となるヘッダー情報などのデータが削減されることにより、通信に必要な電力を抑えられ、バッテリーを長持ちさせることができるほか、より広いエリアをカバーすることが可能となります。

さらに、各サービスプロバイダーが提供するIoTプラットフォームや外部アプリケーションサーバーと閉域網で接続することにより、エンド・ツー・エンドで高セキュリティーネットワークを構築することも可能となります。

 

NIDD技術を使用したデータ通信のイメージ

ソフトバンクは今後、現在提供している従来のIPアドレスが付与されるNB-IoTおよびCat. M1(カテゴリーエムワン)のサービスに加えて、新たにNIDD技術を導入することで「高セキュリティー」「低消費電力」「高エリアカバー」の特長を生かし、防犯や社会インフラ、農業などのさまざまな事業・領域で対応するデバイスを順次投入し、商用化を目指していきます。

 

[注]
※1 3rd Generation Partnership Project:移動通信システムの仕様を標準化するプロジェクト
※2 2018年9月28日現在(当社調べ)

出典:ソフトバンク「世界初、NB-IoT向けNIDD技術を使用した商用環境での試験サービスを開始」