安川電機は、モーションコントロール事業の主力製品であるマシンコントローラ「MP3000シリーズ」と、ACサーボドライブ「Σ-7シリーズ」のデータ検出機能を向上させるソフトウエアのバージョンアップを12月11日に実施し、提供を開始した。
これにより、従来よりも多種・大量のデータを詳細に監視することが可能となる。
同社は、データの収集・視える化、蓄積・解析を一括で行えるソフトウエアツール「YASKAWA Cockpit」をリリースしており、同ツールとユーザー保有の上位システム、そして今回のソフトウエアバージョンアップ製品を連携させることにより、より多くのデータから判断ができ、装置の予防保全や異常検知、製品品質維持ができるようになった。
MP3000シリーズは、データロギング機能を強化し、最大64点×4グループだった容量を、最大256点×4グループへと拡張。タイムスタンプは、従来の秒単位に加え、マイクロ秒単位まで識別可能なタイムスタンプを追加した。
Σ-7シリーズは、ACサーボドライブからの振動、外乱、位置決め、通信品質や温度などのセンシングデータを新たに提供することにより、データのモニタ機能を拡充。サーボドライブ自身をセンサとすることで、装置の経年変化や使用環境の変化をリアルタイムに収集することが可能となる。