アドバンテック(台湾台北市)は2月1日、オムロンの子会社であるオムロン直方の株式を80%取得したことを発表した。 今後、 オムロン直方の社名は、 「アドバンテックテクノロジーズ株式会社/Advantech Technologies Japan(略称:ATJ)」に変更される。
ATJは福岡県直方市にあり、 九州、 関西を中心に先端ロボット機器、 ファクトリーオートメーション、 設備、 医療などの分野を手がけている。
ATJは、 現在の経営陣が事業運営を継続するが、 アドバンテックのEmbedded IoTビジネス・グループ(EIoT SBG)に加わることとなり、 製品開発及び営業活動も協力の上進行していく。
今回の株式取得によって、 アドバンテックは日本での組込みシステム分野における市場シェアの効果的な拡大と、 地域に密着した製造サービスの能力増強を図るとともに、 IoTプラットフォーム開発におけるオムロンとの連携強化を目指すとしている。
アドバンテック台湾本社Embedded IoTグループの責任者であるミラー・チャン(Miller Chang)氏は、次のように述べている。
「アドバンテックにとって、 日本はIoTの戦略的市場になります。 成熟した製造産業をはじめとし、 毎年安定した組込みシステムとマザーボードの需要があり、 IoT市場でも大きなチャンスがあると見込んでいます。 ATJは医療設備、 ロボット産業、 設備産業などの設計・製造サービス(DMS/ODM)に注力します。 また、 アドバンテックEIoTの組込みシステム及びマザーボードの設計能力と豊富な製品のラインナップに加え、 WISE-PaaS IoTソフトウェアサービスと融合させ事業を拡大します。 また、 アドバンテックジャパン(東京都台東区)とも協力し、 アドバンテックブランドの標準品の拡販を行います。 さらにはアドバンテックグループの統一購買により、 ATJの競争力を大幅に引き上げ、 九州と西日本を中心にサービスを拡充させ、 日本市場での市場シェアを拡大させていきます」。