サイトアイコン IoTナビ

エッジテクノロジーの総合展『ET/IoT Technology 2019』

 いよいよ来月20日に開催が迫った『Embedded Technology 2019 / IoT Technology 2019(以下、ET/IoT展)』、今年もまたエッジテクノロジーをテーマに様々な製品やサービスが、パシフィコ横浜に集結する。

 同展の見どころのひとつでもあるのが『ET/IoT Technology アワード』だ。10月31日に開催されたプレス発表会で、ET/IoT 2019 カンファレンス委員会 委員長である山田敏行氏からは、「必ずしも技術だけでなく、その市場性も含めて評価した」とし、今年初めて「審査員が満場一致だった」というグランプリが発表された。

Idein株式会社『Actcast』
エッジコンピューティングプラットフォーム

『Actcast』は、Raspberry Piを用いた、エッジだけでAIソリューションを構築・運用できる開発者向けのプラットフォームだ。Raspberry Piに搭載されたSoCが内蔵するGPUを用いることで、エッジにおける深層学習を可能にした。GPU用のコンパイラ、AIのモデルを独自に開発している。

 加えて特徴的なのが「マーケットプレイス」だ。例えば、開発者が自ら開発したAIのモデルなどを流通させることができる。スタートアップだからこその、技術的な側面だけでない、ビジネスモデルを伴ったアイデアを評価したという。会期2日目、11月21日に授賞式を予定する。

スマート社会を実現するエッジテクノロジー総合展

 組込み・IoT技術の総合展であるET/IoT展は、前回2018年よりそのコンセプトをリニューアルしている。今回はより進歩したET(Embedded Tech)×ET(Edge Tech)の革新技術が集結する総合技術展として開催、同展を主催する一般社団法人組込みシステム技術協会(以下、JASA)によれば、出展約400社・団体、3日間で28,000名を超える来場者を見込んでいると言う。

技術視点にマーケット視点を加え、重要となるテーマを追求

 いよいよ実用化フェーズへと入る、5G(第5世代移動通信システム)も今回のET/IoT展では注目すべきテーマだ。「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」を筆頭に、AI・ロボティクスなども5Gでサービスの拡大が見込まれる。

 前回好評だった「テーマパビリオン」を拡大、今年は「Future Design Pavilion」として、カンファレンスと連動させる形で、様々なトレンド技術を体験できる展示コーナーを設ける。デンソー、SBドライブ、Tesla Motors Japan、Idein、DeepX、クアルコム、ALSOKなどが展示を予定する。

 Tesla Motors Japanはエネルギーの文脈で、家庭用業務用蓄電池、持続可能エネルギーに関する展示を行う予定だ。同社カントリーマネージャーである浅倉氏からは「持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速する」をテーマにカンファレンス登壇も予定する。これまで、こういった場での露出がほとんどなかった同社だが、世界最大級の電池メーカーとして、同社が考えるエネルギー、スマートシティの世界観を語る。

▼展示会概要
会期:2019年11月20日(水)~22日(金) 10:00~17:00(21日は18:00まで開場)
会場:パシフィコ横浜 展示ホール及び会議センター(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)
企画・運営:株式会社JTBコミュニケーションデザイン
公式サイトURL: http://www.jasa.or.jp/expo/

モバイルバージョンを終了