マクニカネットワークス(横浜市港北区)は、スマート工場化に対して、ユーザーに投資対効果を明確化するアプローチを開始することを発表し、米国シリコンバレーを拠点とするスタートアップのスループット社と協業検討を開始した。
現在、さまざまな企業において製造現場のデータ取得や可視化等の取り組みが進んでいるが、現状は稼働率などの簡単な指標の可視化を実施する小規模な活動にとどまっていることが多く、具体的な投資対効果が不明瞭ということがある。
スループット社は、製造現場の高度なデータ分析ソフトウエアを提供しており、製造現場で生まれるデータ(PLCなど)や製造システムデータ(MES、ERP)、原材料の購買データ、製品の出荷データなどあらゆるデータを収集し、その活動におけるボトルネック検出を行い、カイゼン効果を経済的に算出することで付加価値を提供している。
マクニカネットワークスは、PLCや後付センサを中心とした製造現場のデータ収集を行うインフラを提供している。これらを提供する過程で、スループット社のソリューションを活用することによりボトルネックの早期検出、およびカイゼン活動後の経済効果(追加生産量/金額、滞留仕掛在庫量、キャッシュフロー向上効果)の算出を行い、スマート工場化における投資対効果を明確化しながら、製造業のデジタル革新を目指すとしている。