シーメンス、生産現場をスマート化するデジタルソリューション販売開始

シーメンスは、同社のIndustrial Edgeを日本で販売開始した。

Industrial Edgeは、エッジコンピューティングのインテリジェンスと高度な分析データを生産レベルでセキュアに取り入れ、オートメーション機器にマシンレベルのデータ処理機能を付与するデジタルソリューション。幅広いインテリジェント分析アプリケーションの実行を可能にする。

オートメーションの一部に統合されたハードウェアとソフトウェアのプラットフォーム内で、Edge Appsと併せてクラウドとも連携が可能。

Industrial Edgeには、Industrial Edge Management System、Industrial Edge Devices、Industrial Edge Appsが含まれており、Industrial Edge Management Systemは接続する全てのEdge Devicesの集中管理、状態監視に用いられる。

Edge Appsは、最新バージョンの状態で、Industrial Edge Devicesに効率的かつセキュアに配布される。アプリケーションは、マシンの作動状態に関係なく、Edge Devicesに悪影響を与えることなくインストールできる。

Industrial Edge用のアプリケーションは、シーメンス及び第三者プロバイダーから提供を受けることが可能。エンドユーザーと機械メーカーは、製造現場やマシンそれぞれの要件に応じた独自のアプリケーションを開発できる。

 

Industrial Edge Management Systemでは、ITアドミニストレーターと生産エンジニアが、分散したEdge Devicesとその状況を集中監視、診断、管理できる。新しいソフトウェアやアプリケーションは、会社全体で、またすべての接続されたIndustrial Edge Devices上で安全に運用を開始できる。ソフトウェアの集中管理、分散したソフトウェアの保守更新に費やす労力を軽減でき、完全になくすことも可能。

機能やセキュリティに関する更新は、Industrial Edge Management System経由でシーメンスが提供する。Industrial Edge Management Systemを連結したEdge Devicesで運用開始するスケジュールを、産業用IoTソリューションのセキュリティ要件に合わせることが可能。この即時利用可能な管理プラットフォームにより、ITアドミニストレーターは、高度に自動化されたEdge Appsを生産現場で使用開始し、ライフサイクル全体を通して管理できる。

Industrial Edge Management Systemは、例えば製造業において、社内インフラ上で運用でき、将来的には、クラウドインフラで管理システムを運用することも可能になる。

 

Industrial Edgeの実行環境は、コンテナ型仮想化技術(Docker)を採用しており、現在および将来の課題に対応可能なオープンプラットフォームを構築する。シーメンスは現場の制御機器、PCやアプリを提供し、上位のIT/クラウドシステムとの接続機能、状態監視や予防保全のためのデータ処理、可視化、分析を実現する。

Industrial Edgeのユーザーは、それらのシーメンスが提供するアプリに加えて、各製造業やマシンメーカー特有の要件に適応した独自のEdge Appsを将来にわたり開発、導入できる。

 

Industrial Edgeは、マシンデータの収集、分析を簡略化し、コンテナ型仮想化技術(Docker)や高度な言語に基づくデータの分析、処理、ソフトウェアやデバイスの集中管理などのITスタンダードを、オートメーションシステムに統合する。

また、Industrial Edgeは世界中で調達ができ、Industrial Edge Management Systemはグローバルに標準化されたエッジの管理が可能。Industrial Edgeの導入により、すでにある様々なIT技術を現場に導入でき、グローバルのITリソース活用に基づいた、将来性のあるエッジコンピューティングのグローバルインフラを構築できるとしている。

■Industrial Edge 詳細

出典:「シーメンス、Industrial Edgeを日本で販売開始、生産現場をスマート化」