日本とドイツ、 IoT/インダストリー4.0 で協力へ。共同声明に署名

4月28日、日本の経済産業省とドイツ経済エネルギー省は、IoT/インダストリー4.0 協力に係る共同声明への署名を行った。今後この分野で連携し、毎年、IoT/インダストリー4.0協力に関する局長級対話を毎年実施していくとしている。
04belgium_germany05
ポイントは7つ
① 産業サイバーセキュリティ
・ 両国企業(中小企業を含む)によるベストプラクティスの共有
・ 制御システムセキュリティに関する共同演習の実施 ・ 国際的な規制に関する協力
② 国際標準化
・ 両国間でのユースケース(先進事例)の共有
・ 標準やアーキテクチャーモデルに関する協力
・ ドイツが進めるアーキテクチャーモデル「RAMI4.0」を利用した国際標準 づくりの推進
③ 規制改革
・ OECD、G7、G20 等の多国間対話の場での協力
・ データの所有権を含め、データ活用やプライバシーに情報交換
・ IoT 関連の規制(自動運転やスマートホームを含む)に関する協力
④ 中小企業
⑤ 人材育成
・ 中小企業のための IoT に関連する取組や政策に係る情報交換
・ 上記情報に基づく共同プロジェクト
(相互訪問やビジネスマッチング、 中小企業支援拠点への日独相互アクセス等)
⑥ IoT/インダストリー4.0 に関する研究開発
・ IoT 関連技術の研究開発ロードマップに係る意見交換
・ 研究機関間での共同プロジェクト
(産業技術総合研究所とドイツ人工知 能研究所との間で研究協力の LoI を締結済みであり、今後具体的な協 力に向けて連携強化の調整を行っている) 。
⑦ プラットフォーム
・ ロボット革命イニシアティブ協議会とドイツのプラットフォームインダス トリー4.0の間で相互アクセスを可能とする
※民間や研究開発機関の間での協力関係の構築 民間のプラットフォーム協力については、ロボット革命イニシアティブ協議会とプラッ トフォームインダストリー4.0間で連携強化に係る文書を4月28日に締結している。 研究開発協力については、産業技術総合研究所とドイツ人工知能研究所との間で 研究協力の LoI を締結済みであり、今後具体的な協力に向けて連携強化の調整を 行っている。
出典:経済産業省 日独IoT/インダストリー4.0協力に係る共同声明への署名を行いました