第4次産業革命、インダストリー4.0という言葉はだいぶ浸透してきましたが、いまだにその中身、全貌、狙いが分からないという声をよく聞きます。そんな方にはこんな動画はいかがでしょう?
インダストリー4.0の本場ドイツのドイツ学術アカデミー(acatech)が、インダストリー4.0の目指す姿と実現した時の効果、今までの工場との違いを、アニメーションのスライド動画で極めて分かりやすく解説してくれています。(日本語字幕付き、2分25秒)
■デジタル化が変える社会
情報技術やコミュニケーション技術のデジタル化(スマート化)は、私たちの生活のさまざまな場面に影響を与えています。商品を生産するための工場もその一つです。
■インダストリー4.0のインテリジェントな工場の中身
1.人と機械、機械同士が相互に情報交換。業務の空き状況を共有
※いわゆるIoT、M2Mですね
2.人と機械が一緒に働く
※すべてを全自動化することは考えていないようです。
3.機械の状態を把握。故障する前にリスクを除去
※予兆保全、予知保全。機械が壊れたら稼働効率が落ちてしまいますから、この機能は必須なんですね。
インテリジェント工場では、工場内にあるすべて、人と機械、部品がネットワークでつながり、相互に情報交換をして状況を把握できるようになります。スマートファクトリー、スマート工場と言われるものがこれですね。
■第4次産業革命、インダストリー4.0は社会に何を起こすのか?
1.安い価格でオーダーメイド商品が手に入る
※マスカスタマイゼーションとよく言われるものです
2.トラブルに強いフレキシブルな生産
世界のどこかの工場でトラブルが生じても、他の地域の工場で生産して届けられます。強いサプライチェーンの構築です。
3.新しいサービスと新しい職業の創出
4.必要なものを必要なだけ生産。環境に優しい工場
■国を挙げてインダストリー4.0実現に向けて動くドイツ
ドイツでは、国はもちろん、企業や研究者等が率先してインダストリー4.0の仕組みづくり、各社での実行に取り組んでいます。
さて、2分半弱の動画はいかがでしたでしょうか?
新聞や雑誌、WEB、本などでは詳しい解説がありますが、言葉の羅列や文章自体が長くてよく分からないなんてことをよく聞きます。この動画はシンプルで分かりやすく、何より日本語字幕が付いているので、入門編にはピッタリですね!