グリッドリンク、センサーは“ポン付け” 簡単導入のIoTクラウドサービス「M2MSTREAM」

「IoTを始めたいけど、何が必要?」

そんな疑問に応えてくれるのが、グリッドリンクが提供するハードウェアからクラウドまで一気通貫のIoTクラウドサービス「M2MSTREAM」。

「IoTはインフラ寄りのため、何から始めればいいのかわからないという声が多い」と語るのは、グリッドリンク(東京都新宿区)の武田開智代表取締役。そこで同社は、IoTシステムに必要な機能のハードとクラウド、その両方を社内で手がけ汎用サービス化した。

データ収集、あれもこれもの追加が簡単

安くて簡単、現場で調整可能という「M2MSTREAM」は、各種デバイスやセンサーと接続するデバイスコントローラーと、データ配送を制御する「M2MSTREAM クラウドサーバ」で構成されている。同社で開発するセンサーは、既存設備にシールで接合し、結束バンドで固定するだけのポンと置いて付ける“ポン付け”でOK。

「IoTを始めると、お客様の要望はどんどん増えていくので、センサーを後付けで簡単に追加していけるように」という。振動、重量、開閉、物体距離、ガス、光検知や、ライブ映像、気象観測など、あらゆるセンサーデータの収集が可能だ。

▲デバイスコントローラー(下中央)と、カメラやセンサー情報を表示したデモ

クラウド側からデバイス側の操作が可能

大きな特長はセンサーデータの収集機能だけでなく、全二重の双方向通信で、クラウド側からデバイス側の操作が可能なこと。事務所にいながら現場の装置のデータや信号を確認し、パソコンやタブレットの操作で装置をリアルタイムに制御できる。

また、セキュリティーの面でも安全という。クラウド側とデバイス側、別々に開発したものだとセキュリティーホールが発生する場合があるが、一気通貫の提供のため連携したセキュリティー対策となっている。

 

開発のきっかけとなったのは、まだIoTという言葉が普及していなかった頃、ゲーム機に無線機を取り付けて、リアルタイムに売上管理をするという案件から始まった。試行錯誤しながら完成させていくうちに、これを中小企業に導入できないかと開発に至った。

どんなに性能が良くてもすぐに使えないシステムや高額なものでは実際の導入は難しいと考え、あらゆる工夫も行った。既存のインターネット回線を使用したり、デバイスコントローラーのインターフェースを1つにして初期費用を抑えるなどの結果、安価で導入できて簡単に設置、すぐに使えると、中小企業のみならず、大企業での導入も増えてきているという。 

今後は、AIやビッグデータなどを活用する環境の提供も広げていく。

▲グリッドリンクの武田開智代表取締役

参考:グリッドリンク株式会社
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