ACCESS、ビーコンで課題を解決! 手軽に始められる工場のIoT化

BLEを使用して端末の位置情報を特定できる「Beacon(ビーコン)」。スマートフォンがBLE対応したことでビーコンと連携したサービスが可能になったこともあり、商業店舗などがビーコンを活用したサービスを展開するなど、ここ数年で導入が加速している。

このビーコンを使って、手軽な工場のIoT化を支援しているのは、国内ナンバー1というビーコン出荷台数を誇るACCESS(東京都千代田区)。カスタマイズ可能なビーコン端末で工場をIoT化し、企業の課題解決に導いてくれる。

▲キーホルダータイプのビーコン

同社のビーコンは、身につけられるキーホルダータイプ、据え置きタイプ、装置の状態をモニタリングできるセンサー搭載タイプ、ボタンを押すことで発注できるなどのサービスにつなげられるボタンビーコンなど、用途に合わせて豊富なラインアップとなっている。

企画段階から運用まで携わるため「工場だから防水・防塵で頑丈にしてほしい」や「作業着に止められるクリップ型がいい」などの要望から生まれたビーコンもそろう。ゲートウェイに関しては「設置コストや配線に困る」といった要望に応え、BLE、Wi−SUN、Wi−Fiに対応したコンセントタイプの小型ゲートウェイ(Askey製)を用意。

コンセントに差すだけで配線が不要、さらにACCESSのエッジコンピューティングエンジン「NetFront Agent」を搭載し、センサーデータの収集を始めとする異常検知なども行なえる。

▲さまざまなタイプのビーコンやコンセントタイプの小型ゲートウェイ

 

これらのビーコンやゲートウェイを使用する用途は実にさまざま。人、フォークリフトなどの車両、治工具の作業場所・作業時間の見える化や安全対策、作業終了後やプラントを含む危険区域に残留者がいないかの確認ができ、設定によりアラートを鳴らすこともできる。

強い振動を伴う工具によって起こりうる振動被曝防止のための作業時間の可視化や、必ず2人で行うはずの作業がオペレーション通り行われているかのエビデンスにといった活用。

またLPWA対応のビーコン端末による、屋内外の動線の把握も可能と、用途は幅広い。作業効率向上、熟練工との差分確認などに利用する企業も多いという。

▲IoTデータ利活用モデル(専用ゲートウェイ活用例)

 

短期間でコストをかけずに始められるよう、同社ではビーコン端末、受信機、受信機制御ソフトウェア、管理ミドルウェア(ブラウザで表示)がパッケージとなった「ABF for Location」を用意しており、用途に合わせたカスタマイズが可能となっている。

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▲「ご要望をもとに企画からハードまで一気通貫で提供しているため、『こういうのできる?』というご相談を頂くことが多い」と語るACCESSの森田朋さん

参考:株式会社ACCESS