マクニカ、IIoT市場向け データロギング×エッジコンピューティング端末「SENSPIDER」を開発

半導体やネットワーク機器の輸入、販売、開発を手がけるマクニカ(横浜市港北区)は、この度、インダストリアルIoT(IIoT)市場向けに、AI活用時のデータ取得・処理に適したデータロギング×エッジコンピューティング端末「SENSPIDER」を開発し、11月1日より注文受付を開始することを発表いたします。

※写真はイメージです。一部変更になる場合があります

 

製品名:SENSPIDER(センスパイダー)
価格:オープン価格
注文受付開始日:2018年11月1日

 

「SENSPIDER」は、広帯域振動センサーなどの高精度なアナログセンサーデータを取得し、その場でAIの解析・判定結果を出力できる、かつてない製品です。

従来、工作機械/産業機械のコンディションモニタリングは、対象の機器やセンサーの特性に応じて複数の機器を組み合わせたデータロギングシステムが必要でしたが、「SENSPIDER」では、モニタリングに必要となる、センサー用アンプ、データロガー、コンピューティング端末(PC等)、センサー用電源、外部通信インタフェースの5つの機能を1つのユニットに集約しました。

また、高速振動センサー、汎用センサー、温度センサーの3種類のインタフェースカードを用意し、お客様のニーズに合わせて、センサー入力インタフェースを最大8chまでカスタマイズ可能としました。さらに、エッジコンピューティング用プロセッサーを搭載しているため、AIアルゴリズム等のデータエッジ処理機能の拡張も可能となっています。

 

お客様は本製品を組み込むことにより、AIを活用した異常検知/予知保全等の機能追加の開発を短期間に、かつ低コストで行うことができます。

マクニカは、本製品のリリースにより、製造現場でのAIの実用化を一気に加速させ、ものづくり変革と産業機器におけるAI市場の拡大に貢献していきたいと考えております。今後は、「SENSPIDER」とIoT・AI関連の各種サービス、ソリューションを組み合わせ、工作機械/産業機械メーカー、製造業のお客様の課題解決を支援してまいります。

「SENSPIDER」に関する詳細はこちらをご覧ください。

 

主な特徴

  • 機械のコンディションモニタリングに必要な5つの機能(センサー用電源、センサー用アンプ、データロガー、コンピューティング端末、外部通信インタフェース)を集約
  • AI活用に必要なデータを抽出してロギング
  • 3種類のインタフェースカードを組み合わせることにより、最大8chまで任意のセンサーインタフェースにカスタマイズ
  • 回転体の異常検知に最適な高速サンプリングセンサーの入力が可能
  • AIアルゴリズム等のデータエッジ処理機能の拡張が可能
  • W150×D85×H100と装置に組み込み可能な小型製品

 

ユースケース

1. 工作機械/産業機械メーカー様における、IoTとAIを活用した異常検知、予知保全等のファンクション開発時の装置への組み込み用途
 ー データ取得だけでなく、各工作機械/産業機械メーカー様の製品個別に最適なカスタムアルゴリズムを実装でき、製品開発の期間短縮、開発費用低減に貢献します。

2. 製造業のスマートファクトリー化における、装置のデジタル化、IoTとAIを活用した異常検知、予知保全等の導入用途
 ー さまざまなセンサー入力に対応可能で、重要設備のセンシングデータ取得を1ユニットで実現。スマートファクトリー化に貢献します。

 

「SENSPIDER」との連携ソリューションが生み出すプラスアルファの価値

・株式会社IIU社製ソフトウェア「Sigma」(※1)と連携することにより、リアルタイムに波形品質を確認でき、時系列データの簡易分析が可能です。

・株式会社コアコンセプト・テクノロジー社製ソフトウェア「Orizuru」(※1)と連携することにより、CNC、PLC、ロボットなどから収集したデータと外付けセンサーデータを組み合わせることができ、工場の各種設備データの利活用とOPC UAによる上位ネットワークとのシームレスな連携を実現します。

(※1) 株式会社IIU社製ソフトウェア「Sigma」、及び株式会社コアコンセプト・テクノロジー社製ソフトウェア「Orizuru」は、マクニカがご提案するAI×IoTサービスのラインアップの中の1つです

 

JIMTOFに出展

マクニカは、2018年11月1日(木)~11月6日(火)に東京ビッグサイトで開催される第29回 日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)に出展いたします。

工作機械への新たな価値提供をコンセプトに、工作機械の種類(研削盤、マシニングセンター等)やユーザー使用環境(機差、加工条件、対象ワーク等)に応じ、多岐に渡る課題の解決に最適なAI×IoT統合組み込み環境を展示いたします。マクニカの最先端ソリューションを組み合わせ、お客様の課題に合わせた有効データ収集からAI実装・チューニング、Industrie4.0対応までをワンストップで提供します。

「SENSPIDER」は、量産機への組み込み時にボトルネックとなる各種センサーデータロギング&エッジコンピューティングのハードウェアコストを最適化するためのソリューションとして、今回新たにご紹介いたします。

JIMTOF2018 マクニカブースのご案内
会  場:東京ビッグサイト
小間位置:東3ホール E3009
主  催:一般社団法人 日本工作機械工業会 /株式会社 東京ビッグサイト

 

出典:マクニカ「インダストリアル IoT(IIoT)市場向け製品『SENSPIDER』を開発」