産業用ネットワーク機器大手のMOXAと、セキュリティ大手のトレンドマイクロによる合弁会社TXOne Networksは、産業用セキュリティボックス「ICS Security Box」を開発し、IoT/M2M展で日本初の実機デモを披露した。
同製品は、名刺サイズの筐体に産業用セキュリティに必要なハードウエアとソフトウエアを組み込んだセキュリティボックス。ネットワーク上のPLCやHMI、モーションコントローラ、産業用コンピュータの前段に配置し、ミッションクリティカルなサイバー攻撃から工場を保護する。
ネットワーク状態の監視と異常の検知・防御はオペレーションダッシュボードやWEBコンソールで行え、ITに詳しくなくても管理が可能。またOSアップデート機能を搭載し、保守メンテナンスの手間を軽減。現場レベルで簡単に使えるようになっている。
アジア開発本部日本営業部長澤宣和IIoT事業開発マネージャは「これまでクローズド環境で使われてきた工場内機器は、IT側から見たらセキュリティがとても緩く、攻撃されやすい。既存のネットワークに後付けで設置できる小さなサイズは多くの需要が見込める。サイバーセキュリティなどOTの弱いところをカバーしたい」と話している。