横河電機、広域分散監視SCADAソフトウエア システム統合機能強化

国内向けに販売を開始

横河電機は、広域分散監視SCADAソフトウエア「FAST/TOOLS(ファースト・ツールズ)」の機能を拡張した「FAST/TOOLS R10・04」を開発、4月18日から発売した。

FAST/TOOLSは、コントローラや生産管理システムなどのデータを収集・蓄積し、監視を行うSCADAソフトウエアパッケージで、さまざまなシステム構成が可能。今回、システム統合のための機能強化を図り、従来は海外向けだったが、国内向けにも販売を開始した。

IT、OT、ETの融合を目指すSCADAシステム

新製品は、OPC-UAをはじめとしたオープンなインタフェースを多数装備。また、他社コントローラとの統合範囲を広げるため、従来からサポートしている業界標準インタフェースや他社のプロトコルに加え、三菱電機のコントローラ「MELSEC iQ-R」シリーズや、オムロンのプログラマブルコントローラ接続用のFINSプロトコルにも対応が可能となった。

IT基盤上にFAST/TOOLSを容易に組み込めるよう、ユーザーのログイン記録を監査証跡とユーザー情報を組み込んだ1画面で確認でき、サーバーとクライアント間の暗号化処理を強化。複数のシステム統合においても、ユーザー認証処理の集中管理化、複数のドメインに対応したシングルサインオンを実現している。

監視画面は、PC用の画面から、タブレットやスマートフォン用のシンプルなモニター画面を提供。グラフィックエディタが改善され、より視認性が高く効率的に作成できる。

出典:横河電機「OpreX Control and Safety Systemのラインアップとして広域分散監視SCADAソフトウエア『FAST/TOOLS R10.04』を開発、発売」