アドバンテック&IIJ 産業IoTで協業、プラットフォーム国内展開

アドバンテックとインターネットイニシアティブ(IIJ)は、アドバンテックがグローバルで提供している産業分野向けIoTプラットフォーム「WISE-PaaS(ワイズパース)」について、日本国内のビジネス展開で協業する。

IIJのセキュアなネットワークとクラウドサービスを組み込んだ日本市場向けの新たなサービス「WISE-PaaS JP」を開発し、20年1月から提供開始する。

左からアドバンテックifactory事業部古澤ディレクター、アラン・ヤンCTO、IIJ立久井常務、岡田IoTビジネス事業部長

WISE-PaaSは、生産設備や産業用コンピュータ等からデータをリアルタイムに収集して状況を可視化し、稼働率把握や遠隔監視、予兆保全等を可能にするプラットフォーム。IIJは閉域ネットワークを活用したIoT向けに高セキュリティなネットワークとクラウドサービスを提供している。

両社はそれぞれの技術とサービスを相互補完し、アプリケーションから、ハードウエア、クラウド、ネットワーク、セキュリティまでIIoTに必要なシステムをフルカバーしたWISE-PaaS JPとしてワンストップで提供する。ネットワークは閉域接続のモバイルサービスを利用し、クローズドな通信環境でデータ転送や遠隔コントロールが可能・工場や設備を外部の脅威から隔離したセキュアなシステムを構築できる。

また物流、運輸、交通、エネルギーなどさまざまな業界に特化したSI企業をパートナーとして連携し、ドメイン(領域)特化型ソリューションの開発と展開を進めていく。パートナーによるWISE-PaaS JPの導入、展開は、アドバンテックと業務資本関係にある日本ラッドのもと、進めていく。