RRI 第3回スマートものづくり応援ツール、新たに61件選定

安く簡単に 中小製造業のIoT化に適性

ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)は、中小企業のIoT化・デジタル化に適した製品・サービスとなる「スマートものづくり応援ツール」について第3回の募集結果を発表した。

新たに61のツールが加わり、第1回・第2回のツールと合わせ、合計で273件が公開されている。

スマートものづくり応援ツールは、IT担当者が不在、高額な費用がかけられないという中小製造業向けに、より安く導入でき、簡単に使えるIoTやデジタルツールとレシピを全国から募集したもの。2016年に第1回、17年に第2回が行われ、このほど第3回の結果が公表され、61のツールが集まった。

 

以前から使われている工業用計器類をIoTにつなげる「SuguloT4-20」(ソフトエイジェンシー)、ポンプに特化して異常検知ができる「pump guard」(アムニモ)、工具を使った作業漏れの防止を支援する「ポカヨケツール」(ヘルツ電子)、電流から装置やラインの稼働率をチェックできる「ライン稼働率チェックIoT簡単キット」(インフォコーパス)、国産で、現場利用に特化し、沿革からの作業支援を行う「AceReal」(サン電子)などが審査員から高評価を得た。

審査委員長のクラウドサービス推進機構松島桂樹理事長は「中小企業の現場では、十分に使えると感じるツールは、まだまだ色々と模索しながら探している段階。現場では、データを集めて、次に、どうするか、の声が出始めている。データ収集ツール、データ解析ツールと、個々に存在するだけではなく、一体としてデータを取り、分析(AI活用)して活用できる、そのようなツールの出現に期待したい」と総評した。

 

過去3回のスマートものづくり応援ツール・レシピは下記に公開されている。
■ロボット革命イニシアティブ協議会「スマートものづくり応援ツール・レシピ」