「中国の美的集団(MIDEA、マイデア)が、世界トップのロボットメーカー・KUKAを買収する」今年5月にこんな衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。
美的集団と言えば、東芝の白物家電を買収した企業としても日本では有名。いま勢いに乗る美的集団が、KUKAや東芝を買収する狙いは何か、彼らは製造工程をどう変えようとしているのか?美的集団のエアコン工場を例として、動画で彼らの狙いを考えてみましょう
■Made in China から Created in China へ
すでに中国は「作る場所」ではなく、「生み出す場所」になりつつあります
■スマートマニュファクチャリングに10億元(154億円)を投資
日本でこれだけの設備投資ができる企業はどれだけあるでしょう?
■家庭用エアコン工場で800台のロボット導入。2万4000人の作業員を置き換え
一気に800台、2万4000人の行方は。。。?
※三菱電機のロボットも採用されていますね。今後はこれがKUKAになるのでしょうか?
■ロボットで正確な作業を実現
中国の弱点とされる品質問題もロボットで解決
■曲げパイプの組み付け。1日6000個、100%の歩留まり
■初の無人化組み立てライン
6つのロボットが、7秒に1個のペースで部品を組み立て
コンプレッサーの組み立てライン。自動スキャニングでエラーゼロ
室外機の外観検査。ミリレベルで検査
品質検査も倉庫作業も自動化されています
■3年で50億元(770億円)の大規模投資
3年間で770億円の投資計画。スマート工場を目指して自動化システムを更新
さらに2018年末には、6つのプラントを自動化とITシステム導入
日本はこれまで培ってきた技術があり、中国にはそれがないから日本は有利であるという人がいますが、本当に正しいのでしょうか?中国はないものは買収して手に入れ、最新の技術や設備を導入してきています。逆に日本の方が古い機械を使って、昔ながらの作り方をしているケースも多々あります。どちらに伸びしろがあるかといえば、断然中国でしょう。
こうした状況のなか、日本はどういう方向に進むべきか。真剣に考えなければなりません。
出展:MIDEA ROBOT FACTORY
参考:美的集団(MIDEA、マイデア)