課題解決の革新技術が集結
IIoT、AI、FA/ロボットによる工場革新展「スマート工場EXPO」、ロボットの開発技術から活用まで網羅した総合展「ロボデックス」、最新のウェアラブル端末からIoT、AR/VR技術、部材や材料まで出展する「ウェアラブルEXPO」の人気の3展が、2月12日(水)〜14日(金)の3日間、東京ビッグサイトの西ホールで開催される(主催=リード エグジビジョン ジャパン)。
3展合わせて、前回比100社増の約730社が出展。併催セミナーは全90講演が予定されている。
開場時間は10時〜18時(最終日のみ17時まで)、入場料は5000円(招待券持参者は無料)、3展とも相互入場が可能。※写真は前回の会場の様子
AI・人工知能 新ゾーンに注目
「第4回スマート工場EXPO −IoT/AI/FAによる製造革新展−」は、スマート工場やスマート物流を実現するためのIoTソリューション、FA/ロボット、AIなどの最新技術・ソリューションが一堂に出展する専門展で、西展示棟4階の3・4ホールで開催される。昨今、人手不足問題が深刻化する製造業において、現場のIoT化で見える化や効率化を図るスマート工場や、省人化・自動化を行うスマート物流への変革が求められている。
同展では今回、AI・人工知能による製造革新のための特設展示エリア「AIゾーン」が新設され、今注目のAIを活用してスマート工場化を実現するディープラニングや機械学習、AIによる分析、AIプラットフォームなどを紹介。また、物流革新のための特設エリア「スマート物流・搬送ゾーン」では、AGV、自動配車システム、動態管理システム、AI物流ソフト、入出荷自動化システムなど、“無人で動く・運ぶ・管理する物流機能”を実現するロボットやソリューションが多数出展される。
このほか、クラウド/エッジ、予兆保全、遠隔監視、見える化、サイバーセキュリティなどのソリューションがそろう「IoT/ITソリューション」、協働ロボット、スマートマシン、産業用のセンサやスイッチ、ネットワーク、コネクタなどが集まる「FA機器・装置/ロボット」、PLM/PDM/ERP、MES、生産スケジューラなどの「システム/ソフトウェア」がそろい、約300社が出展する。
併催の「スマート工場EXPOセミナー」では、スマート工場の最新事例、デジタル変革・AI活用のポイント、検査工程の自動化など、スマート製造実現のヒントが満載のセッションとなっている。
12日に行われる基調講演は、「東芝のデジタル戦略 CPSテクノロジー企業への道」と題して、東芝執行役常務最高デジタル責任者の島田太郎氏が、戦略の中身を具体的な例を挙げながら説明する。
12日から14日の特別講演では、キューピーやデンソーのAIによるイノベーション事例や、オークマや富士通によるスマートファクトリーの展望とデジタルものづくりに向けた取り組み、NTTデータグループや農林水産省、味の素、キリンビールなどによる次世代型食品工場について、Teradyne社やマツダによる検査工程の自動化などの講演が行われる。
また、展示会特設会場では連日、出展社による製品・技術セミナーが実施される。
実演デモ通して楽しく情報収集
「第4回ロボデックス−ロボット[開発]・[活用]展−」は、ロボットの開発技術からロボットの活用まで網羅した総合展で、西展示棟1階の1・2ホールに、自動化・人手不足対策に貢献する最新ロボットや周辺機器、ロボット技術が集合する。
昨今、少子高齢化や労働人口の減少などの解決に、ロボットやテクノロジーの活用が求められており、同展では「人の代わりに働くロボット」「人の手助けとなるロボット」が多数出展される。「負担を減らしてくれる」だけでなく「ロボットだからこそできる作業」など、実演デモを通して情報収集することができる。
会場内は、協働ロボットや組み立て・搬送ロボット、バリ取り・研磨ロボット、ロボットシステムなどがそろう「産業用ロボットエリア」(約110社)、モータ/アクチュエータ、減速機/軸受、各種センサ、制御・コントロールユニット、コネクタ・ケーブルなどの「開発技術エリア」(約130社)、コミュニケーションロボットや受付・警備ロボット、清掃・自動運送ロボット、アシストスーツ、ドローンなどが集まる「サービスロボットゾーン」(約30社)で構成され、計約270社が出展する。
併催の「ロボデックスセミナー」は、様々な業界で導入が進む協働ロボット、AI×ロボット、ロボットが起こす物流革命、ロボットの開発動向など、注目のテーマが網羅されている。
基調講演は、オムロン執行役員インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー技術開発本部本部長の福井信二氏による「人とロボットが融合した近未来のモノづくり現場」、ヤマハ発動機執行役員ソリューション事業本部長の太田裕之氏が登壇する「ヤマハ発動機の考えるロボティクスによるものづくり革新」など。
特別講演は、経済産業省や三菱地所によるロボットが働く未来の街づくり、FA・ロボットシステムインテグレーター協会などによるSlerのための取り組み方、三菱電機や安川電機による次世代ロボット開発の最前線、日本郵便やMUJINによる未来の物流などが予定されている。
このほか、出展社による製品・技術セミナーや、プレゼンやポスター展示を通じて最新の研究発表を行う産学連携ロボットフォーラムも実施される。
端末ゾーンなど4エリアで
「第6回ウェアラブルEXPO−ウェアラブル[開発]・[活用]展−」は、最新のウェアラブル端末からIoT、AR/VR技術、最新ウェアラブルデバイス開発のための部品・材料まで、ウェアラブルに関する全てが出展する専門展。働き方改革や生産アップのための最新端末、部品・材料、活用ソリューションなど、西展示棟1階の2ホールに約160社が出展する。
会場内は、スマートグラスやスマートウエア、ヘルスケアデバイス、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイなどがそろう「ウェアラブル端末ゾーン」、電子部品・材料、高機能素材、導電性繊維、ディスプレイ、バッテリー/給電技術などが集まる「開発技術ゾーン」、AR/VRアプリや関連技術などの「AR/VRゾーン」、生産・業務効率化、医療業務改善、従業員ヘルスケア管理などの「ウェアラブル活用ソリューションゾーン」の4エリアで構成。
遠隔地とVRでつないでコミュニケーションを図れる3Dコラボレーションツールや、ニオイを嗅ぎ分けるテクノロジー、アシックスが手掛けたランニングフォームの分析評価ができるウェアラブルセンサ、ペットの活動量を把握できるスマートタグ、決済から鍵、チケットなどのID認証、健康データまで取れるスマートリングなど、スマートウォッチやメガネ型端末はもちろん、さらに進化したバリエーション豊富なソリューションが披露される。
併催の「ウェアラブルEXPOセミナー」は、製造、物流、点検、介護など各産業へのウェアラブルの最新導入事例や、AIとウェアラブルの融合など、ここでしか聞けない注目テーマを用意。
基調講演は、NTTドコモ執行役員イノベーション統括部長R&Dイノベーション本部の大野友義氏による「NTTドコモが考える5GとMRが創り出す未来」などが行われる。
特別講演は、サムスンSDIによるウェアラブル向けの革新的なリチウムイオンバッテリーについて、ダイハツ工業による次世代整備イノベーション、日本アイ・ビー・エムのIoBによる働き方変革などを予定。
展示会特設会場では連日、出展社による製品・技術セミナーも実施される。