三菱電機は、新たな産業用オープンネットワーク「CC-Link IE TSN」に対応するシーケンサ(プログラマブルコントローラ)、産業用PC、サーボアンプ、表示器、インバーター、ロボットなどのFA製品を開発する。
CC-Link IE TSNは、CC-Link協会が提唱する産業用オープンネットワークの新通信規格。世界に先駆けてTSN技術を産業用ネットワークに採用し、さまざまな汎用Ethernet機器、機器の一般I/O制御、モーション機能、安全通信機能を1つのネットワークで実現する。
CC-Link IE TSN対応のFA製品により、リアルタイム性が必要な制御通信と、上位ITシステムとの情報通信が、同一のEthernetケーブル上で混在しても定時性を確保し、自由度の高いシステムを容易に構築できるようになる。生産システムの制御に影響なく情報通信が可能なため、三菱電機では、Edgecrossと連携したエッジコンピューティングシステムや、ITシステムとのシームレスな通信のIoTシステムが構築可能としている。
高速な制御通信により、装置やシステムのタクトタイムを短縮し、シーケンサなどのコントローラを介さずにスレーブ機器間で無駄のない同期制御が行える。
また、ネットワークに接続されている機器を自動検出したり、システムの拡張や接続機器の追加、ユニット交換時には、ネットワークパラメーターを自動で追従し、立ち上げ時間を短縮することも可能。
同社は今後、CC-Link IE TSN対応のFA製品を開発することで、FA統合ソリューション「e-F@ctory」をさらに強化させるとしている。
対応製品は、2019年春以降に発売の予定。