三菱電機は、汎用インバータの新製品として、次世代産業用オープンネットワーク「CC-Link IE TSN」などに対応する「FREQROL-E800シリーズ」計44機種を12月9日に発売する。
新製品は、標準仕様とEthernet仕様の2タイプとなり、Ethernet仕様機種は、CC-Link IE TSNをはじめ、Ethernet/IP、Modbus/TCPなどの各種産業用オープンネットワークに対応。工場の生産性向上や社会インフラ設備のスマート化を実現する。
各仕様とも「腐食性ガス環境検知回路」を搭載しており、硫化水素などの腐食性ガスによるインバータ損傷の予兆を検知することが可能。また、対応ソフトウエアに同社のAI技術である「Maisart(マイサート)」を搭載。AIの活用によって、過電流などによる設備停止を要因解析し、ダウンタイム短縮が可能となる。
UL、cUL、EC指令(CEマーク)、韓国電波法(KCマーク)、EAC認証などの国際規格に適合。スマートフォンやタブレット端末のアプリケーションと組み合わせて、インバータのバラメーター調整やモニター監視が行える。
2020年4月以降には、安全速度制限などの国際規格に適合した安全通信仕様機種などを順次発売し、製品ラインアップを計120機種に拡充する予定。
20年度の販売目標は85万台。